認知症の父とのかかわりのなかで、バリデーションを知る

 

バリデーション』初めて聞いた言葉。

認知症とは無縁だとおもっていたけれど、すぐそばにあった認知症。

悩むわたしにある方から一冊の本をお借りしました。

『バリデーションへの誘い』

 

仕事の帰りに寄り道してカフェに入り、読みました。

なるほど。

 

バリデーション療法の特徴

バリデーション療法の特徴は、認知症の方が騒いだり、

徘徊したりすることにも「意味がある」として捉え、

なぜ騒ぐのか、なぜ徘徊するのかを患者の歩んできた人生に照らして考えたり、

共に行動したりするというもので、

共感して接すること」に重点を置いた療法

なのだそうです。

 

認知症の症状4段階

  1. 認知障害(認知の混乱)…認識力はあるが、人生に失望しており、他人に不安や怒りをぶつける。
  2. 日時、季節の混乱…今がいつかわからなくなる。
  3. 繰り返し動作…同じ動作を繰り返す。
  4. 植物状態…ほとんど動けず、しゃべれず、目を閉じている。

向き合う気持ちの持ち方がちょっとだけわかりました。

このような対応が今すぐにできるか?と言われると

イエスとは言えないかもしれませんが、

そういう、ことなんだ。ってことがわかりました。

考え方、捉え方ひとつで変わりますね、すごいなぁ。

 

ある朝、父はスーツを着る

父は今、朝になるとスーツを着て『京都に行く』と言います。

わたしの中では、

京都に1人で行っても帰れなくなるんじゃないかという不安の方が大きくて。

いつも、阻止してしまうのです。

「一人で行けないし、迷子になったらどうするの。だめだめ。」と。

 

しかし…父の気持ちとしては。

ちがうんですよね。

 

その昔、父はお茶とお花をしていました。

そして、いつも京都家元に行きいろいろなお役をしていたんですね。

先日、わたしも一緒に行くと言うと

「お前が行っても用はない」

と言われました。そうだよなぁ。

これは父の仕事だから。

父が一人で京都に行く

ある日。とうとう父が一人で行ってしまいました。

早起きなものですから。

朝からカメラに映らない・・

電話をしたら、京都に向かっているとのこと。

「おまえ、来たのか? すぐ帰るから待ってて」という父。

大丈夫かな?

しかし、「イマドコサーチ」がありますから。

追跡です!

今は「出町柳」

しばらくして

近鉄電車の線路のうえをサーチが追っていました。

え??降りた??途中で駅から外れたところに

あ・・お墓があるところ。

でもお墓にはたどり着けずに

戻ってきてくれました。

もう一度電車に乗って。

「こっちこっち」と祈るように携帯を見つめながら。

なにかあったらすぐに走っていけるようにスタンバイ!

 

いま思えば、あのころはまだなんとか大丈夫でした。

しかし、認知症はしずかに進行していってました。

今ではもう一人で電車に乗ることもできないですね。

 

『バリデーションへの誘い』

本当に素晴らしい本に出会いました。

 

この本を読んだから

待つことができたのかもしれません。父の帰りを。

 

バリデーション

「認知症の人をそのまま受け入れる」こと。

できそうでなかなか余裕がないとできないのかもしれません。

そのためには「だれかに頼る」ことも必要です。

 

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